#8 世界の旅の追憶

ユーラシア大陸を自転車で横断しながら世界中の子どもを1本の糸でつないでいた10年前の今日、僕たち(CoC加藤&田澤)は香港の中央公園にいました。

約半年前、クロアチアで知り合った香港の舞台女優のシーナから、香港に来た際は必ず連絡するようにと念押しされていました。香港に行く直前、マカオで電話すると「本当に自転車でここまで来たの!信じられない!明日会えるのが本当に楽しみ!」と大興奮のシーナ。

マカオから香港へはフェリーが出ていたため、久しぶりに自転車以外の乗り物に乗りこみます。しかし、たった一時間弱の船旅は、僕たちにとって悪夢でした。乗船して動き出す前からすでに二人ともその動きに酔い、走り出すや否や二人ともトイレに駆け込む始末。船着場で待っていてくれていたシーナと半年ぶりの感動の対面、のはずが、僕たちは込み上げる何かを飲み込み、必死で笑顔を作るのでした。

その後シーナの親友のジェレミ夫妻と合流。会うや否や「シーナ、自転車旅をしてきた二人はさぞかし壮絶な旅をしてきたのね。顔がげっそりしてるわ」と一言。単なる船酔いだとわかると大爆笑。船酔いに効く?という香港の絶品屋台料理に舌鼓を打ったのを皮切りに、ホスピタリティー全開なシーナとジェレミと、間髪入れず香港の名所巡りのスタート。夜遅くまでこれでもかと香港の魅力を紹介してもらいました☺️

翌日は快晴。早朝から僕たちは4人揃って中央公園で子どもたちに糸つなぎプロジェクトを実施。前日あれだけたくさん動いたのに、シーナもジェレミも元気の塊の如く次から次へと子どもたちに声をかけ、糸が繋がっていく。

午前中だけですごい数の繋がりができたので、午後はゆっくり休憩・・・と思いきや、「この調子で午後もたくさん繋ぎましょう!!午後は知り合いのやっている教育センターにアポとったからそこにいくわよ!!」とシーナ。ランチもほどほどに向かった先には超立派な建物が。入るや否やシーナは放送室に向かい、興奮した声色で「これから世界を旅してきた日本人と一緒に交流をするから1階に集合!!」と全館放送をぶちかます。公園で声をかけた子どもたち以上に興奮した子どもたちに囲まれ、世界と香港が確かに繋がった1日でした。

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加藤 功甫

代表理事Connection of the Children
コロンビア人の妻と2歳の娘とともに、毎日ワクワクする世界に挑戦中。愛車はDe Rosaのクロモリ自転車と32歳になるRover mini。そろそろ世界各地で開催される300kmくらい走るレースに出場したいなぁと考えている。

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