チェアスキー教室が教えてくれたもの

2月12日、長野県菅平スキー場で開催された日本チェアスキー協会の普及育成活動に参加しました!

参加者はチェアスキーを始めたばっかりの人が6名。子ども3人と大人3人。

何故ここに来たかというと、実はCoCは、障害を持つ子どもに一歩外に足を踏み出し人生にチャンレジしてもらうためのスポーツ教室を計画していて、その企画の中心メンバーになっていただいたパラリンピアンの野島さんが行っているチェアスキー教室を勉強のために参加したのです。

スキーはどちらかというと得意な方ですが、チェアスキーはやったことがなくどうやって曲がるのかとかの技術はまったく分からない役立たずな私(笑)だったので、倒れた参加者を起こすぐらいしかできませんでしたが。。。

びっくりするぐらい楽しかったのです!

まったく、空気感が違うの。あったかくてたのしい!

最初は理由がわかんなかったのですが、だんだんみえてきた。

純粋に、参加者がうまくなることを楽しんでいるのです。

純粋に、指導者やサポートメンバーがその成長を喜んでいるのです。

本当にピュア。主催の野島さんのキャラクターがまさにそう。周りから話を聞くと壮絶ともいえる人生を歩まれていた方ですが、60を目前に、顔に刻まれたシワは笑顔そのもの。その顔で、子どもたちの成長を喜んでる。一緒に喜びを分かち合ってる。

楽しんでどんどん上手くなっていく参加者たち。周りからの温かな称賛。うまく行かなくて悔しさを雪にぶつける子どももご愛嬌な感じで、非常に微笑ましい。その気持があれば次はうまくいくよ!みんながそんな温かな眼差しで応援している。

その優しくも温かい空気と、一生懸命挑戦している子どもたちとを見ていて楽しくないわけがないと。しばらくして気が付きました。

先日、北京オリンピックを見ていたとき、ある選手のインタビューが目に止まりました。「うまく滑れても、全然楽しくなくて。何のために滑っているのだろう。何のために生きてるのだろう。ってずっと思っていた。」と。

楽しいってなんなんだろう。多分、推測の域は出ませんが、他人との比較や、応援サポートしてくれている人がいる分、本人だけが感じるプレッシャー。そんな物が絡み合って、たとえうまく滑れようが、楽しく思えなくなったのじゃないかなと思いました。

周りの意識など、比較など、全て消し去って、昨日の自分ができなかったことができた喜び、できない悔しさに純粋に身をおいていれば楽しいのだろうと。本当に純粋に。

ついつい、健常者、障害者という比較で見てしまいがちですが、チェアスキーに真剣に取り組む子どもたちは、そんな事関係なく、比較対象はさっきまでの自分だけ。そこに他人との比較はない。できなかったことがうまく出来るようになると嬉しい!

小さい子が、なんだか毎日が楽しそうなのは、多分そういうことなんだろうなっていうことも思いました。

自分たちは、日々子供の教育プログラムをやっています。言葉で、他人との比較は意味がないとは子供に伝えてきましたが、その言葉の本当の意味をわかったような気がしたそんな一日でした!

参加させてくれてありがとうございました。

また行きたいな!

リフト代以外は完全自腹ですが、もしご興味ある方いらっしゃれば一緒に行きましょう!CoCまでお声掛けくださいね。

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