障害があろうがなかろうが挑戦できる新プロジェクト始動!

 

6月12日(日)朝9時。一般オープン前の横浜国際プールの選手入場特別ゲートには、少し緊張した様子の子どもたちの姿が。そう、この日、この場所で、CoCは新しいプロジェクトをスタートさせたのです!

その名も「一歩踏み出そう!プロフェッショナルと自分の道を探せ!」

この企画では、障害があっても、障害がなくても、だれもが自分が決めた挑戦にチャレンジできる企画です。

 

様々な理由で身体を動かすことや、一歩踏み出すことが困難な子どもたちがこの企画を通し、自分の知らない広い世界を知り、身体を動かすことの楽しみを体験することで普段の生活の中で一歩踏み出す勇気を持ち、夢を信じ、挑戦する喜びを感じてもらうことにつなげたい。

 

と、2021年11月にChallenge Active Foundation(CAF)代表であり、

5回連続パラリンピックに出場中の木村選手(潤平さん)との出会ったことで

想いが動き出しました。

 

「できれば、水泳なんてやったことがない!っていう子たちにもこの企画には来てもらいたい!」

と潤平さん。

 

「その場合、事前の準備、どんな子どもたちが集まるのかは、

徹底的に参加者の保護者から話を伺って、その上でカリキュラムを作る必要があるよ!」

 

と、ほぼ時を同じく、潤平さんのご紹介でこのプロジェクトにジョインした

ZEN代表の野島弘さん(のじさん)がこれまでの多彩な経験から鋭いひとこと。

 

濃密な打ち合わせは初回開催の前日まで続きました。

左からのじさん、潤平さん、CoCメンバー2人(写真提供:CAF)

 

今回のプログラムは、CoC、CAF、ZEN、どの団体にとっても挑戦的な企画。どんな子どもたちが集まるかわからない状況で、障害があろうがなかろうが全力で挑戦できる場を提供する。

 

課題は山積みでした。

 

まず、どうやって子どもたちに一歩踏み出してもらうか。

考えた挙句、必要なのは、①その道のプロフェッショナルから教えてもらえるというワクワク、②その場所に行くだけでワクワクする会場、③参加費無料、という3段ロケットだね、と。

 

さらには、まだ始まってもいないプロジェクトに安心して申し込んでもらえる仕組みと、一歩踏み出せずにいる子どもたちへ届ける方法。

また、話せば話すほど、信頼できるボランティアが参加者一人ひとりにつくことが

必要不可欠であることもわかりました。

 

一つ一つの課題が私たちにとって全く未知の世界で、手探りで、だからこそ、準備の毎日が本当に楽しかったです!

 

全く幸運にも、横浜市の後援を頂戴することができ、そのおかげで安心が担保され、さらには横浜市内のすべての小学校、特別支援学校へチラシが配布できたことで14名の参加者が集まりました(中には初めて水に入る!という子も!)

 

さらに、看護師でありながら、義肢装具士として東京パラリンピックでも活躍したスーパーウーマンが救護をしてくれること、熱い思いを持った17人のボランティアが集ってくれました!

 

そして当日。

 

緊張と興奮で、前夜は遠足の前の小学生状態のCoCスタッフ笑

 

朝7時半、まだ誰もいない国際プールのメインプール。

これから始まるワクワクする時間を想像しました。

 

参加者が集まる直前に集まったスタッフ全員。

その瞬間、この企画は絶対成功する、と確認しました。

だって、この笑顔ですよ!

写真提供:CAF

 

一歩踏み出そう!プロフェッショナルと自分の道を探せ!のプログラムは、大きく3つに分かれています。

まずはレクチャータイム。

写真提供:CAF

 

今回のコーチである、5大会連続パラリンピック出場中の潤平さんと、元パラリンピック代表コーチの八尋さんから、自分が最初に一歩踏み出したきっかけ、そして、どうしていまこの場所にいるか、を語ってもらいます。二人の実体験から語られる数多くの挑戦、そして失敗。その話を聞くことで、参加する子どもたちが

 

「そうか、みんな最初からスーパーマンじゃないんだ!!ぼくだって挑戦できるんだ!失敗って実はたくさんした方がいいんだ!!」

 

と気づいてくれることを目的にしています。二人からのワクワクする挑戦の話を聞くことで、次のチャレンジタイムへ気持ちが高まるのです!

 

そしてメインディッシュのチャレンジタイム!ここでは、子どもたちが自分で決めた挑戦にチャレンジします。大切なのは、自分で決めた挑戦にチャレンジすること。挑戦相手は、自分自身。誰かと比べるのではないのです。だからこそ、できなかったときは悔しいし、その分できたときはものすごく嬉しい。そして、純粋にみんながそれぞれの挑戦を応援しあえるのです!

子どもたちの顔が、みるみるキラキラしてくるのを、コーチ二人とボランティアのみんなが見て、ちょうどいいタイミングでちょうどいいサポートが入ることで、さらに子どもたちの笑顔が輝いていきました!

チャレンジタイムの最後には、みんなの挑戦をつなげたリレーを開催!それぞれの目標に全力で挑戦する子どもたち。それを全力で応援する子どもたち。お借りしていた2コースだけではなく、国際プール全体が熱気に包まれているように感じました。

最後は、今日の挑戦の成果と、明日からの挑戦の発表!プールから戻ってきた子どもたちの顔は、初めに会った時とは別人のようにキラキラしているのが印象的でした。

写真提供:CAF

参加した全員が、自分が今日挑戦する!!と言っていたことを達成!表彰状が潤平さんから渡されるとその顔はさらにピカピカの笑顔に!

 

 

「次も絶対参加するよ!!!」

と笑顔で帰っていく子どもたち。それを子どもたちに負けないくらいの笑顔で送り出すスタッフ・ボランティア。

その笑顔に、このイベントの成功を確信しました。

写真提供:CAF

 

きっと今日の経験が、子どもたちの次の一歩につながると信じて。

 

次回は、7月30日〜8月3日の式根島サマーキャンプ、そして8月14日の2回目の国際プールでの水泳チャレンジと続きます。次はどんな素敵な出会いがあるのか。今から楽しみでなりません!

 

一歩踏み出そう!プロフェッショナルと自分の道を探せ!では、一緒にプログラムを作り上げるスタッフ・ボランティアを募集しています。ぜひ、みなさんも子どもたちと一緒に一歩踏み出しましょう!!!

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加藤 功甫

代表理事Connection of the Children
コロンビア人の妻と2歳の娘とともに、毎日ワクワクする世界に挑戦中。愛車はDe Rosaのクロモリ自転車と32歳になるRover mini。そろそろ世界各地で開催される300kmくらい走るレースに出場したいなぁと考えている。

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