[#2] 0歳児と共に地球の裏側へ ~Travel to Colombia~

CoC代表 加藤功甫が夫婦で0歳児の愛娘を連れて、日本の裏側にあるコロンビアへ旅立ち、帰国するまでの奮闘記をお届けします!(※全部で9回にわたり更新予定です)

横浜→成田→ロサンゼルス

出発の朝、5時。娘の「腹へった!」という泣き声で目が覚める。前日はセネガルDAYというイベントを実施、終わった直後に横浜西口に移動し横浜西口ガイドブック制作の一環でまちなかヨガの取材と終日全力投球だったので身体が少し重い。いよいよ、シミュレーションではなくて実際にコロンビアに行くんだ、と娘にミルクをあげながらぼんやり考える。朝食をとり、娘が1回目のお昼寝に入ったタイミングで妻はパッキングの最終確認、僕は前々日に実施したPCR検査の結果(陰性証明)を取りに川崎へ。少なくない国々が入国時陰性証明書の提出を求めている。アメリカもその一つで2歳以上の全ての人が必要だ。帰宅し荷物を車に積み、成田に向け出発する。日本は帰国後公共交通機関(タクシー含!)を使って移動できない。今回隔離期間を含めると1ヶ月近く海外に出ている関係で、駐車場代はバカにならないが、ハイヤーを利用するよりは格段に安い。調べると1万円弱で1ヶ月駐車できる駐車場を成田空港付近に発見し安堵(帰国時には洗車もしておいてくれる!)。

コロナ禍の成田空港はガラガラ。オリンピックの垂れ幕が寂しそうにはためく。チェックインカウンターで陰性証明書を提示し、チケットを受け取る。オリンピックに向けてバージョンアップされた保安検査場を抜け、ゲートへ。赤ちゃん連れに空港は優しい。カウンターでも、ゲートでも、赤ちゃん連れは優先的に手続きをしてくれる。これが非常にありがたい。特に搭乗を最初にさせていただけることで、離陸までに娘の着替え、おむつ替え、ご飯を余裕を持ってすることができた。

定刻通り、18時半に飛行機は離陸。機体が安定したタイミングでお願いしていたバシネットをCAの方が装着してくれた。「シートベルトの着用サインがついたら、赤ちゃんも抱っこしてシートベルトをしてくださいね」とのこと。安全面を考えると仕方ないのか。でもこれが結構厄介。せっかくバシネットの中で眠りについた娘を、サインがつくたびにバシネットからおろして抱き抱えなくてはならない。幸い今回のフライトは安定していたので、1度だけ娘が寝ているタイミングでサインが点灯しただけだった(それでもせっかく深い眠りについた娘を起こさぬよう抱えるのは非常に難しかった。結局起きてギャン泣き・・・)。加えて、飛行機の中では着陸2時間前くらいを目処にライトが全部点灯し、食事の提供が始まる。その他にも乗客が窓のシェードを開けて突発的にあかりが差し込むこともある。なのでバシネットの上に、機内で提供される毛布をテントのように設置(テープが活躍!)。

14時、ロサンゼルスに到着する。ここでも赤ちゃん連れは優先レーンでするすると入国審査へ進める。成田に比べロサンゼルスの空港は人が多い。ロサンゼルスには専用の健康状態の報告フォームがあり、オンラインで回答する必要があった。ロサンゼルス空港(LAX)には自由に使えるwifiが無い(見つからなかっただけかもしれない)為、海外で使えるスマホが無い場合は、日本を発つ前に登録が必須。

LAXのロータリーで、ホテルへと向かうバスを待つ。バスが来ない。ホテルに電話すると「シャトルバスはもうやめたんだよね。」それ、予約時に言って欲しかったんですけど。。ホテルまでは5kmほど。子連れで大きな荷物を持って徒歩は不可能。でも、タクシーを捕まえようにもタクシーが一台もいない。近くの人に訊くと、「LAXにはタクシーは入れないんだ。バスでタクシー専用のエリアまで行かないとダメだよ。あの緑の柱の下にバスが来るから。」確かに、タクシー乗り場行きのバスが目の前に停車した。疲労困憊の体で荷物と娘をバスに積み込み、10分ほど。ようやくタクシー乗り場へ。ホテルに無事到着した時には、着陸から3時間半が経過していた。

翌日までの食料を調達する為、少しだけ街に繰り出す。全てにおいて規模がでかい。道も広いし車もでかい。信号機にはボタンがついていて、それを押さないと歩行者用信号が変わらない仕組みだった。街に出て初めて聞こえてきた言語はスペイン語。ハンバーガー屋さんでも宿泊したホテルでも、スーパーでも、英語ばりにスペイン語が通じることに驚く。これから話したいと思う相手が、スペイン語で話していたらスペイン語で話しかけてみる。アジア顔の僕からスペイン語で話しかけられ皆一瞬驚き、その後満面の笑みで「お前スペイン語話せるのか!」とフレンドリーに返してくれた。彼らから教えてもらった、安くて新鮮な食材が手に入るお店で食材を調達し、娘の睡眠スケジュールに遅れぬよう、早々にホテルに戻る。

この夜の娘は大荒れ。15分おきに泣き叫ぶ。そりゃ11時間飛行機に乗って、16時間の時差がある場所にいるんだからしょうがない。妻と代わる代わる様子を見ながら、翌日のフライトに備えて可能な限り睡眠を取る。

☆次回 #3 いざコロンビアへ!

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加藤 功甫

代表理事Connection of the Children
コロンビア人の妻と2歳の娘とともに、毎日ワクワクする世界に挑戦中。愛車はDe Rosaのクロモリ自転車と32歳になるRover mini。そろそろ世界各地で開催される300kmくらい走るレースに出場したいなぁと考えている。

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