【ミライへのアソビバ⑤】失敗は宝物

「人生がなかなかうまくいかないな」と感じることがあると思いますが、
その大きな原因の一つは、不安とか恐怖心ではないでしょうか。

例えば、スポーツ。
普段の練習だったら何の苦労もなく出来ることが、
試合になるとできない。
ネガティブなことが頭をよぎり、体が思い通りに動かない。
それで失敗する。
野球でも、テニスでもイップスという何かをやろうとすると体が固まる恐怖症になる人も少なからずいます。

スポーツ以外でもそうです。
例えば、人は他人から恋愛相談を受けると、割と的確なアドバイスができます。でも、自分の恋愛に関しては、からっきしダメな人が多い。それは、自分の思いを伝えたほうが良いと思っても、嫌われるかもしれない。相手が怒るかもしれない。そうした不安や恐怖によって、取るべき行動が取れなくなるからです。他人の恋愛相談の時は不安や恐怖はないので的確なアドバイスができるという訳です。

何がそんなに不安や怖さを感じさせるのでしょう。
それは、なにかやった時の失敗に対する不安や恐怖です。

失敗の恐怖で、体がイメージ通り動かなくなるのです。
考えをストレートに具現化できないのです。

もともと恐怖というのは、防衛本能で、
危険な状況を避け、命を生きながらえるためにある感覚のハズです。
でも、それがスポーツや一般生活でも出てきてしまう。

失敗を、社会的な死のようにイメージさせているのかも知れません。

失敗ってそれほどダメなものなのでしょうか?
もちろん、失敗のない人生なんてないです。失敗は人生に当たり前のことです。なのにそこまで何故恐れるのか?

そして、本人が恐れるがゆえに、挑戦をやめて、凡庸な人生を送る選択をする。それって悲しいことのようにも思います。

怖いのは失敗自体なのでしょうか?
例えば、自分以外誰もいなかったら、失敗を誰にも知られないとしたら
失敗は、どう感じるのでしょう。

それは、悔しいという感覚だと思います。

悔しかっただけの失敗が、周りの人に知られるとなると、怖いという感覚が生まれるのではないでしょうか。

それはこれまでの経験で、失敗=怖さを積み重ねてきたのでしょう。
失敗すると、周りがかっがりする。
ダメな人間と思われる。
身の程知らずと思われる。
応援すらプレッシャーです。
この応援を裏切るのかとなる。

つまり失敗が怖いのではなく、失敗したときの周りの評価・反応が怖いのです。

その恐怖で体は思い通りに動かなくなります。

失敗してお金を失う事はあるかも知れません、ですが一生懸命やっていれば人の信頼までは失わないでしょう。
失敗したからこそ、より人間関係が強くなったという話はよく聞きますし、私たちも多く経験しています。

仕事でも失敗したときに、迷惑をかけた取引先の人とも、その後の対応でより固い信頼関係が出来ることがあります。

失敗の後に、本当の人間性が出ます。
言い訳をせず、もし迷惑をかけた人がいるのであれば、それに丁寧に対応する。そして次の努力をすれば、決して信頼関係は失いません。

そうした経験ができると、失敗は必ずしも自分の評価を下げないものだ、失敗は恐れるものではないと知ります。

ミライへのアソビバでは、そこまでを体験させます。
失敗をしたら、その対応を考えます。
言い訳せず、人のせいにせず、真摯に失敗の理由を突き止める、そこの解決に向かって努力する。迷惑をかけた人がいれば、真面目に謝る。
そして気が付きます。
決して失敗が、何かを失う怖いものではなく、得るものであることを。

それを知れば、失敗を恐れず、体とアタマが思ったとおりに動き、挑戦ができ、思い描いた人生に近づく事ができると思うのです。

 

I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.

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(トーマス・エジソン)

こうした考え方も素敵ですよね。

知と挑戦の基地「ミライヘのアソビバ」ブログ続編はこちらから!

①子供たちに話をきいてもらうということ
②みんなが応援しあう環境を
③本音で喋ろうよ!
④子供の無限の可能性を信じていますか?
⑤失敗は宝物

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なかむ

中村典宏
東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻修了、保育士・認定ベビーシッター資格保有、元電通部長。 NPO法人Connection of the Children理事。今までにのべ世界50カ国を旅する。未来へのアソビバ 未来への遊び場 未来へのあそびば みらいへのあそびば みらいへのアソビバ ミライヘノアソビバ

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