一歩踏み出そう!プロフェッショナルと自分の道を探せ!1年目を終えて

一歩踏み出したプロジェクトが初年度を終えることができました。

障がいの有無に関係なく、全ての子が自分で挑戦を決め、それに挑むイベント。

今年度は、水泳(2回)、チェアスキー、バスケ、陸上の計5回行うことができました。パラリンピアンやオリンピアン、ナショナルチームコーチを始めそうそうたるメンバーが講師を務め、ありえないレベルのモチベーティブな指導をしてくれました。

これも共に主催する一社CAF、一社ZEN、協力いただいた日本車イスバスケ連盟さんのお陰です。

競技力の向上よりは、閉じこもりがちな子どもに一歩踏み出してもらい、小さな挑戦体験、成功体験を通して、失敗を恐れず、スポーツに限らずいろんなことに挑戦する勇気を育成して、社会参加に繋げることが最大の目的。
そのため、ほとんどが初心者かつ、障がいの種類も程度もバラバラ、健常者も不登校の子などが中心。講師の方々、ボランティアの方々はやる気を維持し、それをさらに持ち上げるという離れ技をやっていただきました。
各イベントの最後には、一人づつ自分の挑戦にみんなの前で挑むチャレンジリレーを行うのですが、ミラクルのようにみんな成功(もちろん失敗してもそれを笑う人はいませんが)、これは本人だけでなく、頑張りを引き出せた講師、ボランティアのお陰です。障がいを持つ子どもと初めて接した人がほとんどだったのに、本当に大変なことをやっていただいたと思います。

四肢麻痺で水泳初体験にも関わらず、2回の参加で、浮くことができるようになり僅かに動く片側の肘で、水の上で回転を成功させた男の子。

初の車イスバスケ体験、練習中、大人のゴールへのシュートを指から血が出るほどがんばった。でも成功どころか、届くことすら稀だったのに、最後のチャレンジリレーで、悩んだ末に、何回か成功していたミニバスゴールではなく大人のゴールを選び、3回目に成功させた男の子。

普段車イスだけど下肢サポート装具をつけると、なんとかよろけながら短い距離なら歩けるという子が、初体験の競技用の車イスで陸上に挑戦中、立ち上がり、「私も(2本の足で)走りたい」と健常者に混じって走ることに挑戦し、走る姿をみんなに披露した女の子。

本イベントは健常も障がいを持つ子どもも分け隔てないインクルーシブ社会の実現も大きなテーマですが、
障がいがあるからできないと壁を作っているのは自分自身だと何度も気付かされました。

できることを心から信じておらず、失敗した時のフォローばかり考えたり、下肢麻痺の女の子が立位スキーに挑戦したいと言った時に難しいと思って、チェアスキーに誘導したりと恥いる事ばかりしていた一年でした。

だめな大人に比べ子どもたちは温かいです。競技用車イスで陸上トラック一周に挑戦した子、ゆっくりゆっくりでも確実に進んでいきます。その時、誰が言いだしたからでもなく、健常の子供達が走りだし、周りを取り囲んで応援しながら、一緒にゴールテープを切る。そんな姿を見て、インクルーシブ社会は必ず来る。未来は明るいなとも思えました。

車いす、知的障がい、四肢麻痺、筋肉の難病、自閉症スペクトラム、発達障がい、不登校、引っ込み思案、本当にいろんな子どもに参加いただきましたが、挑戦は全ての子どもに平等でした。もちろん目標は人それぞれですが。そして人生に挑戦は必要だ!と心から思う事ができました。

惜しむらくは私たちCOCがスポンサー集め担当でしたが、この素晴らしさを伝えられず、資金を集めきれず、共に主催した団体みんなの持ち出しが多くなってしまった事。来年度こそ、そうした部分も成功させ、ずーっと続くイベントにしていきたいと心から思っております。
支援頂いたアースブルーさま、日揮福祉財団さま、三菱UFJ銀行さま、志友会さま(支援順)には、心よりの感謝申し上げます。

来年度も頑張るぞ!

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