たまには世界の話をしようよ ~カナダ編~

CoCメンバーの政志です。9月5日にCoC主催のトークシリーズ「たまには世界の話をしようよ」の第三回としてカナダ編をCasacoからオンラインで開催しました。現在カナダの大学に留学中で一時帰国している加藤駿さんをゲストにお迎えし、僕がホストを務め、コロナ禍におけるカナダ留学のリアルな話を聞くことができました。

ゲストは加藤 駿さん(写真右)。

僕自身はカナダには行ったことがなかったので、メープルシロップや大自然、オーロラくらいのありきたりな先入観しか実際持っていませんでした。しかし、加藤さんから語られたのは、先住民の人たちのコロナの罹患率が高く、歴史的に医療制度への不信感が強い先住民社会と、人口の大多数を占め医療サービスの行き届いた移民社会との間にある溝であったり、街中にホームレスが多いという社会問題であったり、とても深く考えさせられることが多かったです。さらに、オランダ系と韓国系のホストファザー・マザーにお世話になっているホームステイでの暮らし、ウサギやアライグマなどの野生動物が多く住む都市郊外での生活、家の敷地が広すぎてポストのある道沿いまで車を使うような街並み(?)など、写真を一緒に見ながらカナダのリアルな日常を深堀することができました。

ホストファミリーとの1枚
大学では先住民の方たちの文化や歴史を勉強する学科があるようです。
加藤さんが住む街のメインストリート

また、これまでのタンザニア編、キルギス編は日本に帰国したゲストに話を伺っていましたが、加藤さんの場合は現在進行形。4年間という留学生活の半年が終わった時点に過ぎません。これからカナダのどんな場所を見てみたいか、という問いに返ってきた答えは、アメリカとの国境。日本にとって外国は海外、文字通り海を越えるため国境は見えないけれど、カナダとアメリカの国境は人為的に引かれた一直線。そこに立ち加藤さんが何を思うのか。そして、そこで感じた何かを胸に秘め、どこへ向かうのか。内向きだと言われてきた日本の若者のひとりが、コロナ禍で閉じ込められた扉をこじ開け、どこに羽ばたいていくのか、今後の加藤さんにも注目です。また一回りも二回りも成長した加藤さんを迎えて、いつかもう一度カナダ編をやってみたいと思いました。

さて、次回の「たまには世界の話をしようよ」は・・・初めてのヨーロッパ、スイス編を10月24日に予定しています! 去年までスイスに在住していた征矢茉莉子さんをお迎えし、現地での生活や食べ物、もしかしたら裏事情まで聞けるかもしれません。まだ感染状況が収まらず、オンライン開催をしていますが、いつかはCasacoにお集まりいただきゲストを囲んで皆さんと一緒に世界に話をしたいと思っています。

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