Day7 式根島で島のこどもたちを海マスターに by 日本財団「海と日本プロジェクト」

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【DAY7、風の中でも、前を向く——式根の海から学ぶこと】

朝5時、海マスターたちの一日は、風の強い空の下で始まりました。
海は少し濁っていて、昨日までのような透明度もありません。魚の姿もまばら。
でも、そんな時だって、学びと挑戦のチャンスはある。

今日は、手作りの的を使って「狙って突く」モリの練習をしました。
ただやみくもに突くのではなく、呼吸を整え、距離感をはかり、タイミングを見極める。
簡単ではないからこそ、ひとつ当たるたびに「よっしゃ!」とガッツポーズが飛び出します。

そのあとは、島の協力者の方の粋な計らいで、特別なアクティビティも。
「海って、魚をとるだけじゃないんだ!」
「こんな遊び方もあるんだね」

午後は、最後の入水。
「今日こそ絶対に突くぞ!」と意気込んで海へ。
けれど、波も流れも強く、思うようにいかない。
「やっぱり自然ってすごいな」「簡単にはいかないね」
悔しさをにじませながらも、誰も投げ出しませんでした。

今日で最後、じゃない。
明日で8月のプログラムは終わるけれど、11月にあと3日。
そのときはどんな海が待っているだろう?
もっと潜れるようになっていたい。もっと海のこと、魚のこと、島のことを知りたい。

——そして、もっともっと、この島のことを好きになりたい。

自分が生まれ育った場所。
その美しさを知り、守ることのできる大人になれるように。
海マスターへの道は、まだまだ続きます。

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リーダー:やなぎ

毎日、面白いことがある。
連日の素潜り練習前、いつも「嫌だ」とか「面倒くさい」とか文句を言っているこどもたちが、海を前にすると表情が変わる。

大人たちは準備でバタバタ忙しく動き回っていて、なかなか海に入れずにいると、
「もう身体浸かっててもいいですか?」なんて自分から言ってくる。
そして気がつくと、またいつもの楽しそうな笑い声が波の音に運ばれてやってくる。

今日は風が強い。うねりもある。それでも頑張って沖合での的当て練習だ。
こどもたちは負けずに突き進んでいく。

「ドルフィンスルーっていう波の避け方もあるんだよ」と教えると、
「なんですかそれ?」って嬉しそうに聞いてくる。その目の輝きがいいんだ。

揺れる海の中、しかも視界が濁って見えない的に向かって、
みんな根気よく潜ってモリのゴムを引く。文句一つ言わない。

一度切り上げていつもお世話になっている方のご好意でトーイングチューブに乗せてもらった。
慣れない遊びに怖がるもすぐに笑い声に変わった。

午後、このキャンプ最後の銛突きに挑戦するも、思うようには獲れなかった。

でも、それでいいんだ。こんな激しい海の中で必死に生きようとしている生き物相手なら、そんなもんだ。

浜に上がっても、こどもたちはまた自分たちで遊び方を見つける。
今度は石研ぎが始まった。

まだまだ始まったばかりだ。
でも最初の日よりも確実に成長している。

シュノーケルマスクは嫌、足からしか潜れない、なんて言っていた日が懐かしい。

焦ることはない。海が、ちゃんと彼らを育ててくれている。

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DAY1~DAY6はこちらから
DAY1 https://www.coc-i.org/shikine_islander_2025_day1
DAY2 https://www.coc-i.org/shikine_islander_2025_day2
DAY3 https://www.coc-i.org/shikine_islander_2025_day3
DAY4 https://www.coc-i.org/shikine_islander_2025_day4
DAY5 https://www.coc-i.org/shikine_islander_2025_day5
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