Day5 式根島で島のこどもたちを海マスターに by 日本財団「海と日本プロジェクト」

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【DAY5、挑戦はさらに深く】

朝5時。真夏でもまだすこし肌寒い時間帯に、海マスターたちは起床。眠気を吹き飛ばしながら海へと向かい、5時半には大浦海岸に集合しました。最初は、これまでの学びや経験の振り返り。そして、それぞれが思い思いに海に入り、自由に浮いたり泳いだり、海との距離をさらに縮めていきました。

朝食を終えたあとは、リーダー・やなぎによる座学。
「魚のとり方」「息を長く止めるためのコツ」「離島での防災知識」など、
今日の海の挑戦を前に、実践につながる内容がぎゅっと詰まった時間でした。
こどもたちは真剣な表情で話を聞き、メモを取る姿も見られました。

そして、午前のメインプログラムは…スキューバダイビング!
緊張とわくわくが入り混じる中、ひとりずつ器材を装着し、インストラクターの指導のもと海へ。
なんと30分ちかくもの間、水中世界を満喫することができました。
大きな魚たちに囲まれ、「目の前に本当に魚がいた!」「水族館みたいだった!」と大興奮。
これまで積み重ねてきた素潜りの経験が、しっかりと活きていました。

午後は、いよいよ本格的な素潜り&もりつきに挑戦!
結果は…なんと、はこふぐ1匹、イシガキフグ3匹をゲット!
「イシガキフグ、めっちゃかわいかった!」「とれなくて超悔しかった!」と、
こどもたちの声は挑戦したからこその感情に満ちていました。

挑戦を重ねたあとの夕方。空にはオレンジ色の夕日。
しっかり身体を動かしたあとの夕飯は、格別の味でした。さらに温泉で身体を温め、夜は静かに今日のふりかえり。
「今日は何ができた?」「どんな気持ちだった?」
それぞれが今日の挑戦を言葉にしながら、次への一歩を見つめました。

明日もまた、海と向き合い、自分と向き合う1日が待っています。
海マスターへの冒険は、まだまだ続きます。


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リーダーやなぎ

回は新しいメンバーも加わって、みんなで海に入った。すると面白いことが起こった。7月の講習を受けたこどもたちが、自然と新人のサポートに回っているんだ。

新島村には「モヤイ」という言葉がある。助け合いという意味だ。その心が、早速海の中で見えた気がした。海から上がって座学の時間。息止めのコツ、モリ突きのコツを教えた後、今だからこそ伝えたいことがあった。防災の話だ。

僕はいつも思っている。普段のアウトドア活動は、いざという時に自分の身を守るためでもあるんだと。銛突きで自分の食料を調達できる。それだって立派な自信につながる。もちろん、実際に津波が起きた海では銛なんて突けないけれども。

でも大切なのは、自分の身を守れるということは、人を助けることにもつながるということ。自助から共助へ。これが基本だ。
これまで復興支援で歩いてきた被災地の写真を子供たちに見せた。先日の津波警報では避難した島の人はわずかだったと聞く。少しでも意識が変わってくれれば、それでいい。

スキューバダイビングは他のスタッフに任せて、僕は最後の銛突きを見守った。正直、期待していた魚はあまりいなかった。でもこどもたちは、タイドプールにイシガキフグを入れて観察を始めている。自分たちで遊び方を見つけるんだ。

作られた時間に追われ、物に囲まれた都会から、本当の島に来た実感がした。明日からも、銛突きや海の楽しみ方を一緒に見つけていこう。

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DAY1~DAY4はこちらから
DAY1 https://www.coc-i.org/shikine_islander_2025_day1
DAY2 https://www.coc-i.org/shikine_islander_2025_day2
DAY3 https://www.coc-i.org/shikine_islander_2025_day3
DAY4 https://www.coc-i.org/shikine_islander_2025_day4