パレスチナスタディツアーから始まる平和の種を蒔く挑戦。着実に深耕しています!

医療従事者として、紛争地域などで、人道支援活動をしたいという夢をもつ貴子さん。

3月11日から18日の現地視察ツアーを経て、無事帰国しました。

そんな貴子さん、4月22日に、初めて公式の場に呼ばれ、現地で得たリアルをお話しました。呼ばれた舞台は「アースディの横浜」のオープニングイベント。地球環境やサスティナビリティに興味を持つ大人40人弱を前に。

「たどたどしいすぎる」「上手く説明できない」と本人は終了後後悔の嵐。でも、拍手喝采で終えることができました。熱い思いは伝わったうようです。着実に新しい理解者が増えてきています。

CoCでは貴子さんの帰国後、平和教育の講演の流れと、平和冊子の制作のため、6回に及ぶ会議を重ね、ツアーの毎日を仔細に振り返り、そこでの重要なエッセンスを15歳の言葉として引き出し、ポイントを整理してきました。

その中で浮き彫りになるのは「この紛争の原因を生んだイスラエルの建国を認めた先進国の理不尽さ」、「ぶつかり合う両者の正義と、ともに被害者であると感じている構造」、「強気者に叶わぬ弱者の悲哀」、「ホロコーストで世界から虐待されたユダヤが、今同じ様に他者を虐待しているその構造・・・しかし初めてできた自分たちの国をなんとしても守ろうとするイスラエルの若者の気持ちも痛いほどわかる・・・」、そして「15歳の少女が考えもしなかった宗教のダークサイド」、「おかしいと思う子供の正義感を承認することができない弱者側の大人の論理(大人は子どもたちが抗議行動すると逮捕され勾留される現実を無視できない)」など。

複雑に絡み合った「超難易度の高い知恵の輪」と貴子さんが表すに至った状況がそこにはありました。

しかしその構造(解決できなささや糸口)は、学校内のいじめの構造にもにていることもわかりました。

解決の難しさに加え、医者の巡回医療に同行し、薬や検査器具の貧弱さから先進国で出来る医療ができない現実をまざまざと知りながら、貴子さんはまた、医師としてこの場に来たいと(この場とは、人道支援地域全般を指します)気持ちを表してくれています。

そして、この紛争が解決することを信じています。

そこにいる大人は、無理かもと思っている自分の心を恥じながら、彼女の勇気に胸が熱くなりました。

次回は5月9日。横浜市内の小学校から、平和教育授業をお願いされ、実施します。有り難くも、僕たちのこの小さな活動は、徐々に大きなうねりになることを予感しています。

カサコでも7月に、3月まで実施していたクラウドファンディングの支援者向けの講演会を開催します。また、依頼を受けた学校に出張授業にもでかけます。

「日本には世界の平和へ貢献をする力がない」と思いこんいる人の数をすこしでも減らすために。第二の貴子さんを生み出すために。「戦争はダメだ。」だけではない、平和を尊重し、価値を理解する社会を実現するために。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

年間3000円/口からご寄付をいただいております

ご寄付はこちらから