[#6] 0歳児と共に地球の裏側へ ~Travel to Colombia~

CoC代表 加藤功甫が夫婦で0歳児の愛娘を連れて、日本の裏側にあるコロンビアへ旅立ち、帰国するまでの奮闘記をお届けします!(※全部で9回にわたり更新予定です)

さて、日本へ帰ろう

2週間のイバゲ滞在を終え、6時間かけてまたボゴタに車で戻る。季節はまた晩秋の肌寒さ。暖かいイバゲで家族とのかけがえのない時間を過ごした後のこの寒さは気温以上に冷たく感じる。

ここからまた長旅が始まる。来た時と同じくロサンゼルスを経由し、日本へ。ロサンゼルスまではアビアンカ航空、日本へはシンガポール航空を利用する。出国まであと2日。通常の旅ならここでボゴタを観光したり、日本に向けたお土産を買いに街を歩いたりしているはずが、今回は違う。僕たちが旅した2021年8月下旬では、アメリカ、日本ともにPCR検査の陰性証明書を取得していることが必須要件だった。特に日本は厳しく、日本の所定のフォーマットで陰性証明書を発行してもらってこなくてはいけない。コロンビアでそれをお願いするのは非常に苦労した。陰性証明書には必ず医師のサインが必要なので、単に検査をするラボはサインする医師がいないことがある。イバゲ滞在中から空港周辺の様々な医療機関に連絡するも、持ち込みでの陰性証明発行はできないと言われる(もしくは全く電話もメールも繋がらない)。八方塞がりだ。ダメもとで、一番最初にチェックした、空港直結のラボにもう一度連絡すると電話がつながった!妻に伝えて欲しいことリストのメモを渡し、必要事項を確認する。主要な航空会社と提携しているSynlabは、医師もおり、当日陰性証明書のフォーマットを持っていけば、(たぶん)そのフォーマット使える、との回答を得た。たぶん、というフレーズが引っかかったがもうここを信じるしかない。

引用:google map

出国前日、PCR検査をするためSynlabへ。Synlabは高いフェンスに囲まれたプレハブ型の建物で入口には警備員が。10時半の予約のはずが11時まで外で待たされ、ようやく1時間後に順番が回ってくる。幸い娘は爆睡している。受付で陰性証明書のことを聞くと、「そういう特別対応はやってないの」とバッサリ。いやいや大丈夫(たぶんだけど・・・)って言われた!と別の方にも伝えると「あぁ、そしたら代表メールアドレスにPDFで証明書のフォーマット送っておいて。医師が確認してくれると思うから」と不安しかない回答。これがないと帰れないんですと感じの良さそうなナースに話しかけると、どうやら施設の偉い人だったようで「私が言っておくわ!」とようやく少しほっと一息。でも、言っておくのは誰なのか、不安は拭えない。妻に無理を言い、そのナース直通の携帯番号を入手してもらう。「何かあったらこの人に直電しよう・・・」

アメリカへの入国は2歳未満の赤ちゃんはPCR検査が不要だ。ただし、日本は入国する全員が陰性証明書必要、と表記がある。でも、0歳児の娘の鼻の奥まで綿棒を入れてゴシゴシさせるのはあんまりにも酷だ。なので事前に厚生労働省に電話し、なんとかならないか確認すると、「国によっては何歳以下にはPCR検査しない、という国もありますし、無理な場合は入国時にそうお伝えください」とものすごく優しいお兄さん(たぶん)。このお兄さんの言葉を信じ、妻と2人、PCR検査を受ける。日本の比じゃないくらい、鼻の奥というよりもはや喉まで綿棒をぶち込まれ(しかも左右!)、ぐりぐりぐりぐり。。。もう一つおまけにぐりぐりぐりぐり。。。妻は「脳みそまでほじくられた気分・・・2度と受けたくない」と涙目。僕は慢性鼻炎で鼻が詰まっていたので、逆に鼻の穴貫通してもらってスッキリ。

ボゴタ→ロサンゼルス

翌日。出発の朝。PCRの検査結果が送られてくる・・・フォーマットが違う・・・確かに、Synlabの正式な陰性証明書ではあるが、日本のフォーマットではない。出国まで6時間。ナースに電話すると「確認するからちょっと待って」と電話が切れる。もうここまで来たら神頼み。5分後「医師に私から伝えたから間もなくメールが行くはずよ」とナースから電話が。天使!

空港近くのプリント屋さんで証明書類を印刷し空港へ向かってコロンビア最後のドライブ。無事、出国できそうだ、とようやく感じる。今回は昼間のフライト。改めて帰り分の綿密な娘の睡眠食事スケジュールを広げる。

今回はPCRの検査をするため、何度も日本時間と現地時間を確認した

コロンビアとロサンゼルスの時差は2時間。20時にロサンゼルスに到着するが、コロンビアではすでに22時。娘は基本的に18時には寝るので、飛行機の中で寝かしつける必要がある、と計画していた。しかし娘はCAさんときゃっきゃきゃっきゃとふざけあい、興奮して全く寝る気配はない。改めてスケジュールをみる。最終的には日本の時差に合わせるため、日本時間とロサンゼルス時間の欄を睨む。そして、このまま短い昼寝だけさせて起こしておくプランに変更。そうすれば次のフライトが少し楽になる(はず)。

飛行機は定刻よりも少し早く空港に到着。空港の人気はほとんどない。今回は夜の到着だと知っていたので少し高くとも空港までシャトルバスで5分程度のホテルを取った。乗客が少なかったため、アビアンカ航空のCAさんと機内で仲良くなったが、なんとホテルも一緒でシャトルバス乗り場で「あ!」となり、ホテルに着くまで娘を中心に賑やかであたたかな雰囲気。おかげで娘もぐずらずにホテルまで着くことができた。到着後頼んでおいたベビーベッドを手配し、23時、娘は夢の中。このままなるたけ寝ててね。。。

☆次回 #7 日本に向けてチェックイン

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加藤 功甫

代表理事Connection of the Children
コロンビア人の妻と2歳の娘とともに、毎日ワクワクする世界に挑戦中。愛車はDe Rosaのクロモリ自転車と32歳になるRover mini。そろそろ世界各地で開催される300kmくらい走るレースに出場したいなぁと考えている。

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