CoC代表 加藤功甫が夫婦で0歳児の愛娘を連れて、日本の裏側にあるコロンビアへ旅立ち、帰国するまでの奮闘記をお届けします!(※全部で9回にわたり更新予定です)
コロンビアの風景
帰路の話をする前に少しだけ現地での様子も。コロンビアも世界のどこの国とも同じようにCOVID-19の影響をもろに受けている。僕たちが行く前には、大掛かりなロックダウンもあり、毎日日本のマイナンバーカードのようなIDの数字ごとに外出が制限されていた。現在はそのような対策はないが、入国時はコロンビア政府が管轄する健康管理シート(ウェブ)に家族全員登録をする必要がある。また街中ではマスクをし、情熱的なハグやボディコンタクトをしている姿はほとんど見かけない。その代わり至る所にアルコール消毒の少し錆びた装置が置いてあるのを見るとなんだか寂しい気持ちになる。
コロナで変わったことといえば、毎日街のどこからともなくおじさんの熱唱が聞こえてくること。「あぁ、あれはコロナでみんな外出できなくて娯楽がないからね、ああやって路上で歌を歌ってみんなに娯楽を届けているのよ。」とお義母さん。人によるが1時間以上熱唱し続けることもざらで、歌い終わるとどうやらチップを求めているようだ。このwithコロナアプローチはさすがコロンビアだなぁと心がほっこりする。
なかなか外出はできなかったが、イバゲのあるトリマ県の名物、レチョナはぜひ食しておきたい、と、近場で出来立てのレチョナが食べられるお店(というか屋台)を探し出す。レチョナは、子豚の丸焼きで、お腹の中に様々な食材が詰め込まれている。
注文すると、お尻の方から子豚のお肉と中身をザクザク混ぜ合わせて器によそってくれる。出来立てのレチョナほどうまいものはない(スーパーには冷凍も売っているが、やっぱり全然違う)。
また、コロンビアはフルーツが豊富だ。標高が低いエリアでは南国のフルーツが、標高が変わるごとに違ったフルーツが取れるため、スーパーはフルーツパラダイス。日本ではみたことのないようなフルーツも多く並ぶ。毎日飽きることなく、スーパーの色とりどりのフルーツを一つ一つ食していった。
もう一つだけ、個人的に好きな光景を。みんなこうしているわけではないが滞在していたアパートの向かいにあるこのお宅に住むおばあちゃんは、毎朝回ってくる様々な売り子さんとベランダ越しに話し、そして欲しいものはこうやってバスケットをおろして購入する。10年前にイタリアで同じ光景を見て、「なんかいいなぁこの感じ」と感じたことを思い出した。
加藤 功甫
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