フローレンシオバレラ日本語学校でタビノバ!

6月30日(土)に、ブエノスアイリスの市街地から電車とバスを乗り継ぎ1時間ほど行ったところ、フローレンシオバレラ(以降バレラ)という街にある日本語学校でタビノバを実施してきました!

4月にラプラタという街にある日本語学校でタビノバを実施させていただいた際、ラプラタ日本語学校の校長先生に、「どこかもしつながりがある学校があればぜひ紹介して欲しいです!」とお伺いしたところ、バレラにある日本語学校の先生をご紹介いただいたのが、はじまりです。

ご紹介いただいたビジャルマ先生とやりとりをし、6月にタビノバができることが決定。午前中と午後の2回に分け、上級生と下級生に向けてそれぞれタビノバをやりましょう!という話になりました。アルゼンチンという地で、こうしてタビノバができることに本当に感謝です。

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「日本ではサッカーは人気のスポーツ。でも、アルゼンチンを含む南米の国の人たちにとって、サッカーは人気のスポーツという域を超え、もはや生活の一部なんだ」

という言葉をアルゼンチンに来る前にサッカーを愛する友人から聞きました。ちょうど時は4年に一度のワールドカップ。その言葉の意味を体で体感します。

タビノバの実施一週間前。アルゼンチンが属するグループの予選最終試合。ナイジェリア対アルゼンチン。この試合に負けると、アルゼンチンは決勝トーナメントに進むことができないという大事な局面。試合直前、いつも騒がしい街は、真夜中のように静まり返っていました。そして試合が始まります。とてつもないプレッシャーをはねのけ、アルゼンチンはナイジェリアから劇的な勝利をつかみました!メッシが決めた1点目、そして決勝打となる2点目が入ったとき、人々は歓喜に沸き、私はそのとき地上28階のアパートの一室にいたにも関わらず、街中から沸き起こる歓喜の渦に包まれました。ものすごい熱量に度肝を抜かれ、ああ、これが友人の言っていたサッカーへの熱なのか、と大きくうなずきました。

その翌日、ビジャルマ先生から土曜日のタビノバに関して一通のメールが。土曜日の日程を変更できないか?との内容でした。理由を見て納得。土曜日の1回目のタビノバを実施する時間と、アルゼンチンの決勝トーナメント第1戦の時間が被っていたのです。大事な試合。「子どもたちがサッカーの試合を見るため学校に来ないのでは・・・」という懸念からのご連絡でした。

そのメールを読んだとき、「それはそうだ!ぜひともサッカーを優先して欲しい!」と素直に思いました。しかし、帰国まで1ヶ月を切り、バレラに行かれるのはこの日しかない。ビジャルマ先生に無理を言い、「試合が終わった後の午後のクラスのみ、実施させて欲しい」と相談をしまいた。すると「何人集まるかわかりませんがやってみましょう!私たちもぜひお聞きしたです!」という嬉しい返事があり、午後の1クラスをご一緒できることになりました。

迎えた当日、午前11時。自宅を出発し、バレラを目指します。時を同じくしてアルゼンチン対フランス戦がスタート。途中までは一進一退の好試合。が・・・私がコンスティチューシオン駅でバレラ行きの電車に乗り換えに出ていた10分の間に形勢が急変。一挙に大量得点を浴びたアルゼンチンは健闘の末惜しくもフランスに敗れてしまいました。

駅の中、そして電車の中では誰一人口を開きません。まるでお葬式のような空気の中、バレラに到着。バスを乗り継ぎ、バレラ日本語学校へ到着したのは午後2時でした。

ゲートをくぐると、ビジャルマ先生はじめ、先生方が温かいお出迎えをしてくれました。「お腹空いてませんか?」とビジャルマ先生。確かにお昼時。お言葉に甘えて給食をご馳走になりました。これがまた絶品。タビノバ前にも関わらずたくさんいただいてしまいました^^食後はマテ茶。甘いマテ茶が体にしみます。

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いよいよタビノバの時間。なんと40人以上の子どもたち、先生、親御さんが集まってくれていました!嬉しい!子どもたちのほっぺたにはアルゼンチンの国旗が描かれていました。マテ茶を片手に、タビノバを開始。

まずは世界各地を旅した話を臨場感込め、たくさんのジェスチャーを使って、みんなと共有しました。どの国の話をするときでも、子どもたちは身を乗り出し、話を聞いていました!

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質問タイムでは、多くの子どもたちから質問が。「スマホの充電になんでポータブル充電器を持って行かなかったの?」という素朴な疑問も飛び出し、とても楽しい質問タイムでした^^

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そして最後に一本の糸で世界を見える形でつなぐ「糸つなぎプロジェクト」を実施。日本でつなぎ、ラプラタでつなぎ、ポルトガルでつないだ糸に、バレラの皆さんも糸をつなぎました!!糸は伸びて、147人になりました。

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今回の出会いが子どもたちの心に何らかの変化をもたらしていたら何よりです。

帰り道は、参加者の一人ラウタロウ君のお父さんに自宅まで送っていただきました。本当に至れり尽くせりのバレラでのタビノバ。ビジャルマ先生、校長先生はじめタビノバ開催に向けご尽力いただいた皆様には本当に感謝しています。ありがとうございます。

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「いつか、今日であったみんなと日本でも会えたらいいな」と、まだ見ぬ未来に思いを馳せる1日でした。

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